富山県内では、葬儀の際に必ずといっていいほど四華花を用意し、祭壇に飾ります。四華花とは、木の棒に細長く切った紙を沢山挟んだもので、お釈迦様が亡くなられたときに、真っ白な花をつけて遺体を覆った沙羅双樹の木花にちなんでいるといわれています。
富山県には、出棺の際、棺に白いさらしの布を結びつけ、この端を遺族が持って引っ張るという風習があります。棺を墓地や火葬場へ運ぶ野辺送りの葬列で行われていたしきたりで、善の綱といいます。この善の綱を引くのは近親者の女性や子供が多く、故人を善いところへ導く綱という意味があります。
昔からのしきたりで行われることは年々減少し、今では白い布を手に持つという形が増えています。又、富山県の呉西等の地域では出棺後、火葬場へ移動する際、喪主と遺族が白装束を着るならわしがあります。通常の喪服は黒ですし、白装束と聞くと、死装束の印象が強いため、違和感を持つ方も多いかもしれませんが、本来日本では喪服の色は白です。
反対に黒とは現在でも結婚式に出席する既婚女性が黒い留袖を着るようにめでたい席での着る色です。富山のこれらの葬儀のしきたりは日本の伝統を守ることの表れです。
家族葬には2つのメリットがあります。費用を安く抑えることができ、馴染のある参加者だけでゆったりとお葬式が出来ることです。富山県で家族葬をするなら3つの代表的なプランを覚えておいて下さい。1つ目は一般的な家族葬です。
2日に渡ってお通夜有りでお葬式をする形です。これはとても代表的であり、時間が長いことからも気持ちの整理を付けやすいメリットがあります。2つ目は1日葬ですが、これは1日だけで家族葬を行います。当然ながら、1日でお葬式をするのでお通夜はありません。
しかし、費用が安く済むことが大きなメリットとなります。3つ目は1日葬よりもさらに簡略的な内容となる直葬です。ご遺体を火葬場へ運ぶだけなので、特別な式典はありません。短時間でお葬式が終わり、費用は他のプランよりも格段に安くなります。
どの葬儀プランが最適なのかを考えて家族葬をして下さい。